中学生・高校生・数学オリンピックの問題に挑戦しよう・中高生のための現代数学のクラス


これら4つのクラスは中学生以上の方たちを対象とし、あらゆる数理科学の基礎である公理主義に基づく現代数学の構造を理解し、応用する力をつけることを目標としています。

数学は、思考訓練のための最もすぐれた材料です。
現代の数学は公理に基づいていますが、この公理という考え方の起源は古代ギリシャにありました。公理は、自然をよく観察し、その根底にある原理を探求することから得られました。紀元前 300 年ごろユークリッドが著した『幾何学原論』は、その後の歴史を通じて、現代にいたるまで、あらゆる体系的な学問の手本となりました。

情報化社会といわれる現代において、数学の役割はますます広がっています。数学は自然科学だけでなく、人間を理解し、社会の現象を説明するためにも力を発揮しているのです。
数学的思考力は、実際に広い範囲での仕事や研究に役に立ちます。文系・理系の枠にとらわれず、生涯にわたって楽しみながら数学に接していけることを目指します。

クラスは、遠隔でも参加できます。質問を含めて、発言はすべて対面で受講する生徒さんたちと同じように行えます。参加形態にかかわらず、クラス全員がひとつのサークルの仲間のような関係になるといいですね。



くにたち数学クラブ 中学生・高校生・数学オリンピックの問題に挑戦しよう・中高生のための現代数学のクラスの詳細

1.中学⽣クラス
2.高校⽣クラス
3.数学オリンピックの問題に挑戦しよう
4.中高生のための現代数学のクラス


1.中学⽣クラス(担当:植野)

授業時間     1回90分
授業回数     月4回 年間48回
クラス定員    8名、オンライン6名
教材       それぞれの生徒さんに応じたオリジナルの教材を使用
カリキュラム   授業の中で個々の生徒さんと話し合いながら、希望に応じたカリキュラムをご提案いたします。
月謝       15,000円
入会金      20,000円
遠隔可

中学生クラスでは、公理主義に基づく現代数学から、集合論、初等整数論、代数、幾何、組合せ理論など、生徒の興味に応じた基礎的なテーマを選び、基本的な公理や定義、定理について話し合い、具体例を計算します。
数学のいろいろな分野を体系的に学び、中学生にも分かる抽象数学の面白さを体験します。
毎月、新しいテーマに取り組み、不思議で面白い数や図形の性質を予想し、発見する楽しさを体験します。
そして、公理主義の立場に立って、数学を一貫した理論として再構築します。
また、数学の背景にある思想・哲学や数学史にもそれぞれの参加者の興味を広げていくことができます。

代数学:有理整数環、多項式環、合同式に親しみ、整数論的な問題の面白さを味わいます。

幾何学:ユークリッド幾何学、射影幾何学、アフィン幾何学、平面および球面三角法などのさまざまな幾何学を学び、最後は変換群の立場から統一的に理解します。

解析学:高校で学習する微積分の基礎として、収束・発散の感覚的で素朴な理解に基いて、計算を通して無限級数などに親しみます。

離散数学:数え上げの組合せ論やグラフ理論を中心として、フィボナッチ数から始め、母関数、分割数、暗号理論、有限幾何学、ラテン方陣、包除原理、スターリング数、ベルヌーイ数などを学びます。



2.高校⽣クラス(担当:植野)

授業時間     1回90分
授業回数     月4回 年間48回
クラス定員    8名、オンライン6名
教材       それぞれの生徒さんに応じたオリジナルの教材を使用
カリキュラム   授業の中で個々の生徒さんと話し合いながら、希望に応じたカリキュラムをご提案いたします。
月謝       15,000円
入会金      20,000円
遠隔可、授業の録画を1週間配信

このクラスでは、現代の古典と呼ぶにふさわしい定評のある書物を通して、ひとつの理論をじっくり勉強します。
数学的な思考力が、毎日少しずつ勉強するだけで身に付くことはありません。
目標をさだめて集中して学習すれば、数学の本質を短時間で習得できることが体感できるでしょう。
何を読むかはクラスでの話し合いで決めますが、幅広く現代の古典と呼ばれる数学の名著の中からまず好きな1冊を選びます。
例えば、線型代数や微積分の文献を読み進めていくのもよいでしょう。
そして、証明や式変形を追い、文章も味わいながら、じっくりと時間をかけ、実際に計算や証明、計算機実験をしながら、読んでいきます。
文献は参加者の話し合いで決めますので、上記以外の分野についても相談に応じます。
あくまでも例ですが、以下のような探究課題があります。
有限体の 2 次拡大、連分数論、微分多様体、単因子論、有限アーベル群の構造定理、フーリエ級数論、リー環 sl(2; C) の表現論
いずれも、高校生にも分かるようにゆっくり丁寧に説明します。
なお、発見した定理や研究結果を互いに紹介しあう時間もとれたらと思います。




3.数学オリンピックの問題に挑戦しよう(担当:梅崎)

授業時間     1回90分
授業回数     月4回 年間48回
クラス定員    12名、オンライン6名
教材       それぞれの生徒さんに応じたオリジナルの教材を使用
カリキュラム   授業の中で個々の生徒さんと話し合いながら、希望に応じたカリキュラムをご提案いたします。
月謝       15,000円
入会金      20,000円
遠隔可、授業の録画を1週間配信

数学オリンピックの予選突破をめざす中学生、高校生のためのクラスです。

学校の授業では習わない知識も含め、数学オリンピックの問題解決に必要な知識と技術を学びます。各国での数学オリンピックの予選やそれに相当するレベルの過去問を中心として、問題演習を通して学びます。

整数、幾何、組み合わせ、代数の各分野について基礎的な知識の確認と整理をした上で、それぞれの問題について複数の解法の比較検討を行い、難しい問題への取り組み方を身につけます。



4.中高生のための現代数学のクラス(担当:梅崎)

授業時間     1回90分
授業回数     月4回 年間48回
クラス定員    12名、オンライン6名
教材       それぞれの生徒さんに応じたオリジナルの教材を使用
カリキュラム   授業の中で個々の生徒さんと話し合いながら、希望に応じたカリキュラムをご提案いたします。
月謝       15,000円
入会金      20,000円
遠隔可、授業の録画を1週間配信


中学や高校で学ぶ数学を超えた、今なお研究が進んでいる現代数学の広がりを探求するクラスです。

現代の数学には方程式の世界を調べる代数学、曲線や曲面あるいは高次元の空間を扱う幾何学、微積分さらに深めた解析学、集合や論理そのものを扱う数学基礎論などさまざまな分野があります。さらに、これらの抽象的な数学は物理学や化学、コンピュータ科学、統計学、経済学など幅広い科学に応用されています。

このクラスでは、幅広い分野における基本的な問題意識や歴史的経緯を踏まえつつ、基本的で具体的な問題を手を動かしながら学び、興味深い例を通して現代数学の理論に入門していきます。さらには講師との対話を通して、みなさんご自身の問題意識を深めていくことを目指します。




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