5月13日の小学校1-2年生クラスは、バビロニアの楔形文字をやりました。
メソポタミア文明では楔形文字が使われました。バビロニアの時代に発達した数学はバビロニア数学と呼ばれています。
楔形文字で使われた数字は60進法で書かれています。60進法とは、60個のまとまりで次の位に上がります。59まではエジプトの数字と同じ方式ですが、文字だけが変わります。「1」はエジプトと同じ縦棒ですが、「10」はエジプトとは違い、横棒となります。ただし、粘土板にへらのような筆で書いたので、すべての線がくさびのような形をしています。これが楔形文字とよばれる所以です。
授業では、実際に楔形文字の数字を書いて、計算をしてみました。実際の楔形文字を現代の数字に直して、「1、20」と書くと、60 + 20 = 80 を表しています。
また、下の図は「3,42,9」と書いてありますが、3×60×60+42×60+9、つまり、13329を表しています。60進法によってこのような大きな数を簡単に表すことができたことはおそらく天文学の計算をはじめ、いろいろな計算に役立ったと思われます。
60進法はいまでも時間の計算に使われています。
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