クラス編成の考え方

くにたち数学クラブでは、クラスごとの参加者が連携しあい、助け合って学習活動を進めていきます。たとえば、小学校1-2年生クラスでは、1年生と2年生が集まって1つのチームを作り、お互いが協力しあって同じひとつの課題に取り組みます。

学年が違えば、学校で学習している内容も違って当然ですが、くにたち数学クラブでは、課題への取り組みや関心のあり方は、学年による違いよりも個人による違いの方が大きいと考えています。

異なるバックグラウンドをもった人たちが学年によらずその持っている資質を十分に発揮して問題に取り組めば、そこにはおのずからよい意味での協力関係が生まれます。知っている者は知らない者に教えることによって、自分が知っていると思っていたことの本質が実は何であったのかを把握することができ、また、逆に知らない者は知っている者に疑問を投げかけることによって、自分が本当に投げかけるべき疑問が何であったのかを自覚できるのです。数学においては、自分が知らないことを質問することは恥ではなく、むしろ、当然の権利として認められています。多くを知っていることよりも、いま自分が何を問いかけるべきかを知っていることの方がはるかに重要です。

深く自立した学習のためには、むしろ、異なる学年の間の交流こそが望ましい環境であるといえるでしょう。